剣道具修理の店 朝野武道具

朝野武道具はあらゆる剣道具の修理を全国からお引き受けする職人の店です

佐賀県伊万里市伊万里町甲125
修理作業風景
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剣道具の修理で一番多いのが甲ての内革の張替です、弊店は手が入りやすい様に小学生用以外は新品の様に返しヘリで張りかえています。

分解してみると甲手の中の生地が破れているものが多く、見えないので気付かないで使用されてます。
綿や毛が抜けていると気付きますが、先ずはそこ補修から始めます。
2か所も3か所もふせてる甲手を見かけますが、使いづらいですし、マメが出来ます、張替をお薦めします。

3代受け継がれている道具です、まだまだ種類は有りますが、変わる物は有りませんのでなくさないよう、修理しながら使い続けています。


職人の基本は裁断です、包丁を研ぎ、感覚で切っていきます。手の内革はサイズと生地の延びる方向を考えながら切り取ります。


これは補修ですから穴が開いていますが、新品作りは目打ち無しできりで一つ一つ開けていきます。

胴のヘリは部分修理も、全面ヘリの取り換えもできます。
胸の乳革替えは弊店で縫った物を使い、お近くお客様の分は、弊店への持ち込みの場合は原則その場で取り換え、ご自宅にお伺いした時はご自宅で取換えています。

面の仕立ての材料です 一番目は面の布団幅20センチ、長さ100~114センチ
二番目が面金左がジュラルミン、右がチタン面金です。
金属に針は通せないので紺生地を巻きます。
三番目が内輪、これの大きさで面のサイズを調整します。中のものが天地です。
四番目の一番上がめんのふち、黒と赤の所です、左の小さいのが面金とあごの取り付け革です、飾りをかけて丈夫に取り付けます、最後の紐の様な物が綴じ革です、面ブチと面布団をこれで綴じています。
最後に用心垂れを付ければ面が仕上がります。